蔦沼周辺、紅葉の10月17~20日朝に交通規制


 紅葉シーズンの青森県十和田市・蔦沼周辺の国道103号で発生する激しい交通渋滞や路上駐車の抑止に向け、市が10月17~20日の早朝(午前4~8時)、周辺を通行止めにする実証実験を行う方針を固めたことが20日、複数の関係者への取材で分かった。規制時間帯は迂回(うかい)路へ誘導するほか、焼山地区から有料でシャトルバスを運行する。25日に開く十和田湖周辺交通渋滞対策協議会(会長・小山田久市長)の会議で正式決定する。

 蔦沼は、朝焼けで赤く染まった紅葉が沼の水面(みなも)に映る名所。毎年10月中旬から下旬にかけ多くの観光客、見物客が訪れ、昨年は“日本一の絶景”を取り上げたテレビ番組のランキングで1位に選ばれた。

 こうした状況から周辺では紅葉シーズンの渋滞や路上駐車が年々激化。片側1車線の道路の両側に車両が連なり往来に支障が生じ、通行するドライバーや、周辺の宿泊施設などから対策を求める声が上がっていた。昨年11月の市議会一般質問でも取り上げられ、市側はバス運行を含めた緩和策を検討する考えを示していた。

 関係者によると、今回実施する交通規制では、仙人橋北側付近から蔦橋付近までの国道約6.4キロを通行止めとし、市道湯ノ台高原線へ誘導。十和田湖温泉スキー場前の駐車場をシャトルバス利用者の無料駐車場とする。シャトルバスの料金は路線バスと同額の片道400円に設定。今期は実証実験として4日間のみ実施する。

 周辺の観光関係者の一人は取材に「なんとかしなければならない問題だった。(実験が)将来につながる形になれば」、別の関係者は「昨年の状況はひどすぎた。事故につながりかねず、観光客同士のけんかも起きていた」とし、新たな取り組みを歓迎した。

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