完成した丹羽洋岳コーナーを眺める福士会長(左)と正樹さん=黒石市のホテルあずまし屋

 生誕130年を迎えた青森県黒石市出身の歌人・丹羽(にわ)洋岳(ようがく)(1889~1973年)の功績を後世に残そうと、同市板留の「ホテルあずまし屋」に洋岳の生涯の歩みや写真、石川啄木から添削を受けた歌稿などを紹介する展示コーナーができた。洋岳の孫で、同ホテルを経営するツガルサイコーの福士収蔵会長(70)は「貴重な資料を通じて、丹羽洋岳について知ってもらえれば」と話している。

 洋岳は、あずまし屋の前身である丹羽旅館に生まれた。14歳ごろから歌作に取り組み、短歌界で活躍。1959(昭和34)年に第1回県文化賞を受賞。一方で「ランプの宿」として有名な同市の青荷温泉を開設したことでも知られている。

 展示コーナーは、洋岳の親族で構成し、孫の丹羽正樹さん(70)=同市=が会長を務める「洋岳いとこ会」が発案。福士会長が県近代文学館や秋田雨雀(うじゃく)記念館(同市)から書籍や写真、資料などを提供してもらい、あずまし屋の1階ロビーに高さ約2.5メートル、幅約6メートルのスペースを確保し設置した。

 コーナーには石川啄木から添削を受けた歌稿のほか、啄木が洋岳に宛てた書簡のパネルを展示。また、交流があった黒石市出身の文化人・秋田雨雀や、青森市出身の板画家・棟方志功と共に納まった写真、洋岳の関連書籍など約30点が並ぶ。

 正樹さんは「見たことがない資料がたくさんある。生誕の地で形になって残ってくれてうれしい」と笑顔。福士会長は「親族が持っている遺品なども追加し、いずれは旅館の部屋を使って、資料館のようなものをつくりたい」と話した。

石川啄木が添削した洋岳の歌稿を紹介するパネルなど

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