
青森県黒石市東部の大川原地区で650年以上続くとされる県無形民俗文化財「大川原の火流し」が16日夜、地区を流れる中野川で行われた。舟子と呼ばれる男衆が燃え盛る3隻のカヤ舟を引いて勇ましく急流を下り、闇夜と川面を焦がした。
神事後の午後7時ごろ、舟に据えた高さ約3メートルの帆柱に点火。すげがさに野良着姿の男衆18人が川に入り、勢いよく燃えるカヤ舟を操って進んだ。川辺からはおはやしや見物客の声援も後押し。ずぶぬれになった男衆は岩にぶつかったり、深みにはまったりしながらも懸命に支え合い、10分ほどかけて約300メートルを下った。
大川原地区には南北朝時代に南朝方の落人が移り住んだとの言い伝えがあり、火流しは戦乱の死者の慰霊が起源ともされる。
近年はカヤ舟の燃え具合から、翌年の稲作の豊凶を占う行事として定着しており、大川原火流し保存会の佐藤秀春会長(77)は「例年通りに燃え方が結構よかったので平年並みだろう。できれば豊作を期待したい」と話した。
神事後の午後7時ごろ、舟に据えた高さ約3メートルの帆柱に点火。すげがさに野良着姿の男衆18人が川に入り、勢いよく燃えるカヤ舟を操って進んだ。川辺からはおはやしや見物客の声援も後押し。ずぶぬれになった男衆は岩にぶつかったり、深みにはまったりしながらも懸命に支え合い、10分ほどかけて約300メートルを下った。
大川原地区には南北朝時代に南朝方の落人が移り住んだとの言い伝えがあり、火流しは戦乱の死者の慰霊が起源ともされる。
近年はカヤ舟の燃え具合から、翌年の稲作の豊凶を占う行事として定着しており、大川原火流し保存会の佐藤秀春会長(77)は「例年通りに燃え方が結構よかったので平年並みだろう。できれば豊作を期待したい」と話した。