眺望が復活した「くろくまの滝」。落差85メートル、幅15メートルと県内最大級のスケールを誇る

 2015年2月の土砂崩れで通行止めとなっていた青森県鯵ケ沢町の町道赤石渓流線が26日、4年半ぶりに開通した。同線沿いにある景勝地「くろくまの滝」に通じる遊歩道も崩落箇所が仮復旧し、眺望が復活した。同線は県道岩崎西目屋弘前線(白神ライン)に通じ、世界遺産・白神山地への重要なアクセス路線の一つ。長引く通行止めが白神山地周辺を巡る観光に影を落としてきただけに、関係者は路線復旧を喜んだ。

 町が赤石渓流線ゲート付近で行った開通安全祈願祭には、県、国などの関係者ら約60人が出席。道路改良工事で架け替えた新大然橋入り口でテープカットを行い、午前11時すぎに一般車両の通行を開始した。

 日本の滝百選にも選ばれているくろくまの滝は沿線随一の人気スポット。早速訪れた観光客は、岩肌を伝う水しぶきの爽快さと雄大なスケールに歓声を上げた。開通に一番乗りしたつがる市の木村重嗣さん(69)キヨエさん(69)夫妻は「ずっとここに来たかった。開通セレモニーにも参加し、一生の思い出になった」、深浦町の七戸和夫さん(70)は「素晴らしい。6~7年ぶりだが、来て良かった」と眺めに感激していた。

 平田衛鯵ケ沢町長は「これまで大変不便をおかけしていたが、再び多くの観光客に自然景観をお楽しみいただきたい」と強調。町観光協会の杉澤廉晴会長は「白神観光の要になる道路が復旧したことで周辺への波及効果も期待できる」と話した。

 赤石渓流線の工事は県が事業費約5億円を負担する代行事業として実施し、土砂崩れ現場付近に延長740メートルの迂回(うかい)路を整備した。白神ラインまでの約14キロの通行止め区間内で見つかった損傷は町が補修した。また、同線からくろくまの滝に通じる遊歩道でも町や国が補修工事を行い、滝近くまで仮復旧した。

開通セレモニー後に赤石渓流線の通行を開始する一般車両

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