火の玉探検で山頂付近に到着し、「お釈迦様の墓」に線香を手向ける参加者たち

 青森市浪岡観光協会(山内一修(いっしゅう)会長)は10日夜から11日未明にかけ、古くから信仰の山として知られる梵珠山で、毎夏恒例の「火の玉探検」を行った。山頂付近は深い霧がかかり、関係者が「今日は出そう」とつぶやくほどの絶好の条件。参加者約40人がシートに腰を下ろして漆黒の闇に目をこらしながら、火の玉が現れるのを静かに待った。

 梵珠山では、旧暦7月9日に不思議な光が出ると言われ、山頂付近にある「お釈迦(しゃか)様の墓」に弟子たちの霊が帰ってくる時の後光と伝えられてきた。かつては地元の僧侶や住民らがたいまつを手に入山し、山頂で説法を聞いたという。

 近年は地域おこしの一環として、浪岡観光協会が毎年旧暦7月9日前後に行っており、今年で32回目。

 参加者たちは登山口がある県立自然ふれあいセンターに集合し、浪岡登山囃子(ばやし)保存会による登山囃子が響く中、午後10時に入山。ブナ林の暗闇の中を懐中電灯の明かりだけを頼りに一列になって進み、1時間半かけて山頂付近に到着した。

 山頂付近では、「お釈迦様の墓」に線香を手向けた後、広場にシートを敷いてじっと待機。霧雨交じりのひんやりとした雰囲気の中で、全員が懐中電灯のスイッチを切ると、空のわずかな明るさを残して辺り一面が暗闇と静寂に包まれた。

 時折吹き付ける冷たい風に身を震わせながら、日をまたぐこと約1時間半-。「あれ、光かな」「えっ、どこどこ」といった会話も聞こえたが、明らかに見えるような火の玉は現れず、参加者たちはやや残念そうな表情で下山となった。

 五所川原市出身の妻らと仲間4人で参加した米ニューヨーク在住のショーン・ハリスさん(29)は「青白い光が揺らめいていたような気がする。貴重な経験ができて良かった」と満足げ。山内会長は「全国的にも珍しいイベントだと思うので、今後も大事に続けていきたい」と語った。

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