闇に浮かぶ豪華な山車/八戸三社大祭前夜祭

八戸三社大祭が前夜祭で開幕し、豪華絢爛(けんらん)な山車の数々が中心街を彩った=31日午後7時20分、八戸市三日町

 青森県南地方最大の夏まつり・八戸三社大祭が31日、前夜祭で幕を開けた。八戸市中心街と市庁前市民広場には、各山車組が精魂を込めて制作した巨大できらびやかな山車27台がずらりと並んだ。ライトアップで闇夜に浮かび上がった美しい時代絵巻が、市民や観光客を魅了した。

 三社大祭は国の重要無形民俗文化財で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つ。

 開幕を告げる午後6時の号砲とともに、各山車組のお囃子(はやし)が一斉にスタート。笛や太鼓に合わせ、子どもたちの「ヤーレ、ヤーレ」の掛け声が会場に響いた。

 東京から友人たちと訪れた中村仁さん(70)は「八戸三社大祭は初めて見たが、山車が大きくて驚いた。お囃子と独特の掛け声も風情があって素晴らしい」と満足そうに話した。大祭本部によると、この日の人出は約22万人だった。

 1日は午後3時から神明宮、おがみ神社、長者山新羅神社の「三社」の神社行列に続き、27台の山車と神楽や虎舞などの芸能が合同で市中心街を練り歩く「お通り」が行われる。会期は4日の後夜祭までの5日間。

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