縄文 ついに世界文化遺産に推薦へ

「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産の推薦候補に決まり、喜ぶ三内丸山応援隊のメンバーら=30日午後3時15分、青森市の三内丸山遺跡センター

 国の文化審議会は30日、東京・霞が関の文部科学省で世界文化遺産部会(部会長・佐藤信人間文化研究機構理事)を開き、2021年度の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産登録を目指す推薦候補に、青森県など4道県が申請していた「北海道・北東北の縄文遺跡群」を選んだ。農耕以前に1万年以上にわたり定住生活が営まれ、高度で複雑な精神文化の発達がみられる点などから、世界遺産の登録基準である「顕著な普遍的価値」が認められ得る-と判断した。

 文化審議会が「縄文」を文化遺産候補とするのは昨年に続き2度目。競合する自然遺産候補はなく、このまま国内推薦候補となるのはほぼ確実。政府は今後、関係省庁連絡会議などを経て20年2月1日までにユネスコに推薦書を提出する。審査が順調に進めば、21年夏ごろの世界遺産委員会で登録の可否が決まる。

 菅義偉官房長官は30日午後の定例会見で、「推薦書提出について政府内で調整、検討していくが、文化審議会で選定された意味合いは重い」と述べ、推薦に前向きな姿勢を示した。「わが国の素晴らしい文化遺産が世界遺産として登録されるよう、しっかり対応したい」とも語った。

 部会後の記者会見で、佐藤部会長は「縄文」の価値について「農耕以前の時代に1万年以上、採集・漁労・狩猟を基盤とした定住生活が営まれており、精神文化や集落構造の段階に応じた高度な発達を示す稀有(けう)な遺産だ」と指摘した。

 文化庁の鈴木地平文化財調査官は、登録に向けた課題として「構成する17資産で過不足がないかなど、主張する価値が理解されるように推薦書の表現をさらに分かりやすく成熟させることが必要」と述べた。

 「縄文」の世界遺産登録を巡っては、07年に4道県による共同提案を決定。09年に世界遺産暫定リストに記載された。その後、構成資産を見直すなどしながら推薦を目指してきた。昨年は、自然遺産候補「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)と競合した結果、政府の判断で「縄文」の推薦は見送られた。

青森市

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