平川「西地区」の交流拠点 館田駅に整備着々

9月6日オープンに向けて整備が進む弘南鉄道館田駅併設「Nishi Terrace」

 青森県平川市松崎小学校区を指す「西地区」の弘南鉄道弘南線館田(たちた)駅に市が、住民による地域づくり拠点施設の整備を進め、9月6日オープン予定だ。近年、さまざまな地域課題に対処してきた住民組織「一般社団法人平川市西地区まちづくり委員会」や、住民活動を支える地域おこし協力隊員の拠点にもなる。施設名「Nishi Terrace(ニシテラス)」のように、西地区を温かく照らし、多世代の接点となることを目指す。

 西地区は「杉館」「館田」「館山・松崎」「苗生松(なんばいまつ)」「松館」「西の平」の6町会で構成。水田などが広がる農業地帯だが、松崎工業団地などに県外や地元資本の工場が立ち並び、市内外から多くの人が通勤している側面もある。商業集積が進んだ弘前市東部にも近く、国道7号など複数の幹線道路から車で津軽各地に移動しやすい。近年は住民らによると、若い子育て世帯の移住が目立っており、市教育委員会学校教育課によると、2017(平成29)年に110人だった松崎小児童は26年は129人で、少子化時代にもかかわらず微増している。

 一方で、以前からの住民の高齢化で、町会組織が弱まっているという。このため4年前、町会がカバーしきれない地域課題により広い地区住民の力で対処するため、一般社団法人・西地区まちづくり委員会が設立された。今井春夫・第2代会長は「地域が困っていることを解決していきたい」。従来は町会が行ってきた市広報配布を手がけたり、小学校まで遠い児童の送迎車両運行、一部地域の除雪、市民農園の開設など、事業の幅を拡大中。月1回の定例会などで、地域の諸課題を話し合ったりしている。

 ニシテラスは木造一部2階建て、延べ床面積約239平方メートル。駅待合室、自習コーナー、会合の部屋などを用意。カフェや産直・駄菓子コーナーなどの計画もあるという。今井会長は「ただの通過点ではなく、住民や来訪者らが息抜きできる場になれば」と願う。

 ニシテラス運営に携わり、住民や移住者らの交流や地域活動の企画・実行を支えるのが、4月に平川の地域おこし協力隊員となった仲村未奈望(みなみ)さん(22)=埼玉県出身。西地区まちづくりコーディネーターを拝命し「地域の人たちがプレーヤーとして『ちょっとやりたい』と思ったことを実践できる、人がつながる場になれば」と願う。地域の組織、学校などに次々訪問。インスタグラム(nishichiku_machizukuri)を開設し、6月には西地区フリーペーパー「にしちくの」(2カ月に1回程度発行)1号を発行するなど情報発信を強化中だ。

 工藤貴弘市長は「地域の交通結節点を、人が集い会話が生まれる場所へと再生する。地域住民や移住者、さらには多世代交流の促進を強く期待する。市内全域に活力の波及効果をもたらしたい」と、人口減少時代の課題解決の試金石としたい考えだ。


平川市

青森
ハスの池に幾何学模様/平川・猿賀公園
青森
花に催し…青森県内にぎわう GW後半スタート
青森
心躍る桜 春まつり各地で/三戸、平川、つがる
青森
盛美園 春の装い/雪囲い解体、11日開園
青森
平川・金屋地区で恒例のライトアップ