東成瀬村「ホテルブラン」食事提供が復活 「温泉の後、温かい食事が最高」

 秋田県東成瀬村椿川の「やまゆり温泉ホテルブラン」で通年の食事提供が3年ぶりに復活した。人手不足でこれまで4月下旬から11月上旬は休止していたが、同村岩井川のグルメペンション「お山の大将」が業務委託を受け、今年4月から宿泊者向けの朝夕食の提供とランチ営業を始めた。女将(おかみ)の髙谷聡子さん(50)は「村の盛り上がりにつなげたい」と話す。

 ホテルを運営する村の第三セクター・秋田栗駒リゾートによると、夏場の食事提供は2023年から休止。同リゾートが運営する同村椿川の「栗駒山荘」にスタッフを集中させるためで、山荘の冬季休業期間以外、1年の半分以上を休止していた。

 現在、2階の大広間で朝は定食、夜は村内の山菜などを使った郷土料理を提供している。宿泊者以外も利用できるランチ営業では「稲庭中華そば」や「からあげ定食」、「石焼ビビンバ定食」といったメニューをそろえる。

 ホテルブランの宿泊者数は19年度まで年間5千人前後で推移していたが、コロナ禍で減少。国や自治体の宿泊助成事業で一時的に増えたものの、事業の終了や成瀬ダム建設作業員の利用減少、夏の食事提供休止も影響し、25年度は1929人まで落ち込んだ。

 髙谷さんは食事提供を再開すればもっと人を呼び込めるのではないかと考え、昨冬に役場に申し出た。これがきっかけで業務委託を受けることにつながった。

 利用者からの評判は上々のようだ。6月下旬に横手市から夫や友人と訪れた70代女性は「温泉に入った後に、温かい食事が食べられる流れが最高だ」と笑顔で話していた。

 髙谷さんは「村内には昼食を食べられる場所が少ないので、村の人にもぜひ来てほしい。温泉の良さも広め、村外からも訪れるきっかけにしていきたい」と話した。

 水曜定休。昼食は午前11時~午後2時。定食は880~1100円。単品メニュー(220~770円)も用意している。ランチと入浴のセット(1500円)もある。

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