仙北市・秋扇湖の水没林、今年でしばしお別れ 発電所工事のため次は6年後

今季をもってしばらく見られなくなる秋扇湖の水没林=7日午前、ドローンで撮影
 秋田県仙北市田沢湖の鎧畑ダムのダム湖・秋扇湖で、この時期に見られる「水没林」が、来年以降しばらく姿を消す。ダム湖の下流にある鎧畑発電所で来春から始まる工事の影響で、水位が低く保たれることになるためだ。

 県玉川発電事務所によると、工事の期間は5年で、次に水没林が見られるのは2032年春になる見通し。眺望スポットである新玉川大橋近くには、工事に伴い水没林が見られなくなることを知らせる看板が設置されている。

 国道341号沿いに広がる秋扇湖は、春先の雪解け水で水位が上昇すると、湖面から木々が生えたように見える神秘的な景色になる。7日も早朝から多くの人が新玉川大橋周辺を訪れ、エメラルドグリーンの湖面と鮮やかな新緑が織りなすコントラストを眺めたり、写真に収めたりしていた。

 岩手県紫波町の農家大弓一雄さん(72)は「以前通りかかった時、水の色がきれいでいいなと思い、今回は撮影のために来た。来年から工事で見られなくなるとは知らなかったが、タイミング良く来られて良かった」と話し、夢中でシャッターを切っていた。今年の水没林は、6月上旬まで楽しめそうだ。

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