黒石市山形地区・文化財と景観資産めぐり

大正時代の1925年に建てられた飯塚旅館の建物は、温湯温泉のカオの建物の一つ

 青森県黒石市内の名所を巡る「市文化財・景観資産めぐりウォーキング」(市と市教育委員会主催)が6月30日、同市山形地区で開かれた。市内外の約40人が約5キロの道のりを2時間半ほど歩いて心地よい汗をかきながら、温湯や板留の温泉街などの趣ある建物や、特異な姿の樹木など、多彩な見どころを堪能した。

 同市袋の津軽伝承工芸館をスタートした一行は、浅瀬石川沿いを上流に向かって歩き、橋を渡って対岸の板留温泉へ。県内では珍しい望楼(現在は不使用)を擁する、板留消防屯所を見学した。同川沿いを下流に向かい、温湯地区中心部に到着。共同浴場を取り囲む明治・大正時代の和洋の客舎を見物し、落ち着いた温泉街のたたずまいの魅力を再認識した。

 同地区に現存する、日本を代表する建築家・菊竹清訓(きよのり)氏設計の「黒石ほるぷ子ども館」の、津軽をモチーフにした魅力的な外観の建物も見学。近くの寺院・薬師寺では、県天然記念物「石割カエデ」の迫力に圧倒され、サプライズで披露された同寺所蔵の幽霊画をじっくり鑑賞した。

 このほか、津軽三十三観音霊場の一つに数えられる、白山姫(しろやまひめ)神社の鳥居付近にある幹回りの大きな「袋のイチョウ」の威容を眺めたりした。

 市内の70代女性グループは「ふるさとがこんなふうに変わったと分かり、新しい発見がいろいろあった」「(温湯に)客舎がこんなにたくさんあることに驚いた」と話していた。

 この催しは、市が2016年度に始めた「くろいし景観資産」選定地などを巡り、地元の魅力を発見・再認識してもらう狙いで、同年度から年数回程度開催。19年10月も開く予定(開催地未定)。

世界的建築家・菊竹清訓氏が設計した「黒石ほるぷ子ども館」。建築から40年以上がたち、建物の維持が課題

薬師寺の石割カエデは、圧倒的な存在感

板留消防屯所は、県内では珍しい建物上部の望楼(現在は不使用)が特徴

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