高照神社で20日に行われる「NEO宵宮」に向け、竹籠を制作する上田さん(右)と政本さん

 青森県弘前市岩木地区の地域おこし協力隊の上田倫未(ともみ)さん(50)と政本龍介さん(29)が、同市の高照神社で20日に行われる「NEO(ネオ)宵宮」で神社の損傷部分に竹籠を飾り明かりをともす。2人は同神社の活性化と愛宕地区に伝わる竹細工への関心が高まることを願い、準備を進めている。

 ネオ宵宮は建物の老朽化や維持管理の担い手不足などの問題に直面している同神社の復活を後押しすることを狙い、高照神社運営検討委員会が昨年から開催。体験イベントを中心とした新しいスタイルの宵宮で、乗馬やねぷた和紙でうちわを作る体験が予定されている。

 計画では、格子や柵などの木材が折れている損傷部分に発光ダイオード(LED)で明かりをともした竹籠約60個を飾る。飾り付けを主催者側に提案した上田さんは「小学生がお山参詣に参加するなど、神社や祭りと関わりが深い地域だと思う。単に竹籠を作る技術を習うだけでなく、神事にも関わりたいと思っていた」と話した。

 2日、愛宕地区にある作業場で2人は、政本さんの出身地である大分県の竹の感謝祭で奉納される竹籠「四海波(しかいなみ)」や筒型、球体のランプシェードを制作していた。上田さんは「幻想的になったらいいなと思う。神社を大切に思う気持ちが生まれたら」と語り、政本さんは「飾り付けで宵宮を盛り上げたい。竹細工に興味を持ってもらえたらうれしい」と期待感を示した。

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