ファッション甲子園 伝統技法使い弘前実V


 第24回全国高校ファッションデザイン選手権「ファッション甲子園2025」が31日、青森県弘前市の弘前市民会館で開かれ、弘前実業高校の「木魂(こだま)」(ジョセフ・サラ・瑞希、樋川詞美(ことみ)さん=ともに3年)が優勝した。同校の優勝は2018年以来7年ぶり。出場チームの担当教員が選ぶ「キラリ賞」とのダブル受賞となった。

 今大会には34都道府県の92校1246チームから1908作品の応募があった。1次審査を通過した31校の34作品が31日の最終審査に臨んだ。県勢は同校、柴田学園高校、黒石高校の計3校が出場した。

 頂点に輝いた弘前実の木魂は、津軽の木工品ブナコの技法を活用し、曲線美を強調したデザイン。スカートはねぷたの技法を生かし和紙と針金で作った。ジョセフ・樋川ペアは出場2回目で、前回は審査員特別賞だった。

 審査員の原由美子さん(ファッションディレクター)は講評で「伝統的素材を使うのは難しいが、とてもきれいに仕立てていた」と評価した。

 大会アンバサダーで元りんご娘・王林さんのトークショーも行われ、「ファッション甲子園を見ると、映画を一本見た気分になる。それぞれにストーリーがあって、考え方や生き方の刺激になる」と語った。

 ファッション甲子園は弘前商工会議所などでつくる実行委員会(会長・今井高志同商議所会頭)が主催した。

ブナコとねぷたの技法を生かした作品で7年ぶりの優勝を果たした弘前実業高校の「木魂(こだま)」=31日午後、弘前市民会館

弘前市

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