ナンシー関さん忘れない いとうせいこうさんプロデュース「あさ虫温泉フェス」にマツコさんら


 作家いとうせいこうさんプロデュースの「あさ虫温泉フェス(むしフェス)」が17日から2日間、青森市の浅虫温泉一帯で開かれた。青森が生んだ消しゴム版画家・故ナンシー関さんを慕い、多彩な顔ぶれが集まった。ナンシーさんが亡くなってもう23年。今でも多くの人に愛されている。(撮影場所は作品コーナーが椿館、ほかは南部屋・海扇閣)

 ◇ナンシー関 本名・関直美(せき・なおみ)。1962年、青森市生まれ。同市の堤小、浦町中、明の星高校を卒業後、法政大学に進んだが、消しゴムをカッターで削ったはんこによる有名人の似顔絵が認められ、大学を中退してプロのイラストレーターとしてデビュー。テレビで見かける芸能人・有名人や番組に対し、世間が潜在的に抱いている違和感の正体を分析し、喝破するコラムが高い評価を受けた。著書に「テレビ消灯時間」「何様のつもり」など多数。2002年6月、39歳で死去。

能町みね子さん(手前右端)と伊藤ゴローさん(手前)によるライブ「全青森ツアー」の千秋楽。会場を爽やかな風となぜか笑いが吹き抜けた

むしフェスで最も盛り上がった瞬間。いとうさん(左)の呼び込みで、秘密ゲストのタレント、マツコ・デラックスさんが登場。場内は割れんばかりの歓声

イラストレーターのみうらじゅんさん(左)といとうさんが「むしフェス」初回を祝って謎のテープカット。この後2人の自主ラジオ番組収録は「オジー・オズボーンに間違われた話」「鹿のフンを食べた話」など混迷を深める

ナンシーさんの作品を集めた椿館のコーナー。尊敬してやまないジャイアント馬場さんのパネル(左端)のほか、斜め後ろからの自画像も見える

テレビ番組「ゴッドタン」の企画でも人気の眉村ちあき。豪快な歌が聴衆を魅了した

フェスは、宮下覚詮さんのほら貝とねぶたばやしで開幕。あまりの盛り上がりにいとうさんは「いいフェスになるともう分かっている」と早すぎる成功宣言=17日午後3時ごろ、南部屋・海扇閣

青森市

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