七戸・鷹山美術館で「夢二とかわいい」展

「竹久夢二と“かわいい”デザインの黎明期」展内覧会で作品を鑑賞する来館者

 青森県七戸町の鷹山宇一記念美術館で12日から、特別展「竹久夢二と“かわいい”デザインの黎明(れいめい)期」が開かれる。大正ロマンを代表する画家・竹久夢二(1884~1934)生誕140周年を記念し、竹久と小林かいち(1896~1968)、中原淳一(1913~83)の3人のアーティストを取り上げ、日本が世界に誇る「かわいい」文化の歩みを紹介する。

 竹久は明治から昭和を通じて活躍。「夢二式美人画」で人気を博したほか、近年では書籍や雑誌のデザイン性が注目され、グラフィックデザインの先駆者として再認識されている。

 小林は大正後期から昭和初期に、京都で絵封筒や絵はがきのデザインなどを手がけた。当時最先端だったアールデコのスタイルを取り入れたモダンなデザインで熱狂的な支持を受けた。

 中原は戦前から戦後にかけ雑誌編集やファッションなどで才能を発揮。自ら発刊した女性誌「それいゆ」「ひまわり」に掲載した、大きな瞳のかれんな少女像が昭和の女性を魅了した。

 特別展では木版画や書籍、オフセット印刷など計240点を展示。11日には小又勉町長ら約40人による内覧会が開かれ、同館を運営する鷹山宇一記念美術振興会の髙岡和人理事長が「大正ロマンから昭和モダニズムに継承された『かわいい』デザインを堪能してほしい」とあいさつした。

 同展は6月22日まで。月曜休館(祝日の5月5日は開館)。期間中はサマーナイトミュージアムや、和服で来館すれば入館料2割引きなどの関連イベントがある。詳細は同館(電話0176-62-5858)へ。

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