大船渡市の「CAFE gull」営業再開 林野火災で休業、オーナーの佐々木さん「元気の発信地に」

再開した店で復興の後押しを誓う佐々木ひろみさん(左)
 岩手県大船渡市の大規模林野火災で休業を余儀なくされていた同市赤崎町長崎の「CAFE gull(カフェ ガル)」が営業を再開し、にぎわいを取り戻している。オーナーの佐々木ひろみさん(57)は「たくさんの人に声をかけてもらった」と心のつながりに感謝。地域に元気を届け、復興の後押しを誓う。
 太平洋を望む絶景を眺めながら味わう特別なひととき。多くの客が訪れ、オリジナルブレンドのコーヒーやハンバーグランチを堪能。青い海をバックに写真撮影なども楽しんだ。
 2月26日に合足(あったり)地区で上がった火の手は瞬く間に勢いを増し、長崎地区には27日に避難指示が発令された。炊き出し活動をしていた佐々木さんは店を片付ける時間もなく、地区に入れなくなった。湾を挟んで店舗周辺が見渡せる赤土倉漁港に毎日通い、被害がないかを確認した。
 避難指示が解除された3月10日、店に戻った。中に入り、無事を確認すると感謝の気持ちがこみ上げてきた。迷いもあったが「地元を元気にするのが役目」と15日に店を開けた。「大船渡の元気の発信地にしていきたい」と明るい未来を描く。
 午前11時~午後5時。水、木曜定休。予約はインスタグラムか同店(0192-22-9987)へ。

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