大船渡市三陸町吉浜地区に200年ほど前から伝わる小正月の伝統行事。毎年1月15日、スネカと呼ばれる山の神が地区内の家々を巡り歩き、厄を払い、家族の無病息災を祈願する。語源はすねの皮を剥ぎ、怠惰を戒める「スネカワタグリ」とされる。奇怪で恐ろしい面にわらみのをまとい、腰にアワビの殻をさげた姿で「泣くワラシいねえが」などと子どもを前に声を張り上げる。2018年11月、秋田県の「男鹿のナマハゲ」など8県10件の伝統行事で構成する「来訪神 仮面・仮装の神々」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録。04年、国の重要無形民俗文化財に指定された。
アクセス情報
吉浜地区へは三陸道吉浜ICから車で約3分。三陸道吉浜駅で降車を。