
銘菓「甘露梅(かんろばい)」などで知られた青森県五所川原市金木町の「御菓子司 松しま」(松島浩人代表)が2月28日、閉店した。創業から約65年の間、金木の人々や旅行者に愛されてきた店舗は営業を終えたが、同店の斜め向かいの飲食店であるコミュニティスペース「KADOKKO(かどっこ)」(斎藤真紀子代表)が製造や販売などの事業を一部引き継ぎ、親しまれてきた味を守っていくことになった。
金木町の中心部にある「松しま」は、1960年に開業。店番を務めてきた松島瞭子さん(90)と夫の故・松島恒榮さん、長男の浩人さん(65)らで店を長年続けてきた。開業当時から販売してきた甘露梅は国産の小豆でつくる黒あんと求肥(ぎゅうひ)を、塩と砂糖に漬けた赤ジソで正方形に包んだもの。あんと餅の優しい甘みの後に、塩味と爽やかな酸味を楽しめるとして人気を博した。そのほか浩人さんが手がけたマドレーヌやケーキなどの洋菓子も販売してきた。
しかし、コロナ禍の客足の減少や、瞭子さんが高齢になり体力の限界を感じ始めたことを受け、2月いっぱいで店を閉めることを決めた。2月上旬に閉店することを聞いた斎藤代表は「地域で愛されてきたお菓子がなくなるのは寂しい。自分に何かできることはないか」と考え、引き継ぎを決意したという。
KADOKKOは「松しま」で約20年勤務してきた菓子職人1人に協力してもらい、甘露梅とマドレーヌ、ブルーベリーマフィンの3商品の製造を行っていく。3商品は3月1日から、KADOKKOと近くの金木観光物産館「産直メロス」で販売していく。
「松しまの伝統の味を大事にしていきたい。地域の皆さまに買っていただけるとうれしい」と斎藤代表。2月27日に取材に応じた瞭子さんは「松しまの味を残してくれてうれしい。斎藤さんには今の気持ちを忘れず、初志貫徹で頑張ってほしい」と喜んでいた。
金木町の中心部にある「松しま」は、1960年に開業。店番を務めてきた松島瞭子さん(90)と夫の故・松島恒榮さん、長男の浩人さん(65)らで店を長年続けてきた。開業当時から販売してきた甘露梅は国産の小豆でつくる黒あんと求肥(ぎゅうひ)を、塩と砂糖に漬けた赤ジソで正方形に包んだもの。あんと餅の優しい甘みの後に、塩味と爽やかな酸味を楽しめるとして人気を博した。そのほか浩人さんが手がけたマドレーヌやケーキなどの洋菓子も販売してきた。
しかし、コロナ禍の客足の減少や、瞭子さんが高齢になり体力の限界を感じ始めたことを受け、2月いっぱいで店を閉めることを決めた。2月上旬に閉店することを聞いた斎藤代表は「地域で愛されてきたお菓子がなくなるのは寂しい。自分に何かできることはないか」と考え、引き継ぎを決意したという。
KADOKKOは「松しま」で約20年勤務してきた菓子職人1人に協力してもらい、甘露梅とマドレーヌ、ブルーベリーマフィンの3商品の製造を行っていく。3商品は3月1日から、KADOKKOと近くの金木観光物産館「産直メロス」で販売していく。
「松しまの伝統の味を大事にしていきたい。地域の皆さまに買っていただけるとうれしい」と斎藤代表。2月27日に取材に応じた瞭子さんは「松しまの味を残してくれてうれしい。斎藤さんには今の気持ちを忘れず、初志貫徹で頑張ってほしい」と喜んでいた。