熔岩のような坦々スープ 八幡平の料理店で9日まで、高校生考案

 八幡平市の平舘高(千葉賢校長、生徒107人)家政科学科の生徒が考案した「熔(よう)岩流黒坦々スープ」は、同市松尾寄木のイタリア料理店「森のイタリアン ラ・ミア・マンマ」で9日まで提供されている。市商工会女性部主催のコラボイベントの一環。地元食材や観光地のPRを兼ねた高校生のレシピを再現し、市の魅力を味で発信する。

 メニューは「熔岩流黒坦々スープ アランチーニを添えて」(コーヒー付き1100円)。高校生が考えたスープに、イタリア名物料理のアランチーニ(ライスコロッケ)を合わせた。

 スープはホウレンソウや安比まいたけなど地元食材を使い、黒練りごまで国指定特別天然記念物の焼走り溶岩流を表現。東北地方の高校生を対象とした昨年のスープアイデアコンテストに応募し、岩手県代表に選ばれた。メニュー化にあたり、砂糖を増やして辛みを抑えた。

高校生のレシピを基にメニュー化した「熔岩流黒坦々スープ アランチーニを添えて」
 3年の岩崎結人さんは「マイルドな口当たりになってライスコロッケとも合う。これを機に地域の食材や観光地を知ってもらえたらうれしい」と喜ぶ。

 女性部主催のイベントは「はち暮(くら)コラボ」と銘打ち11月末から開催。部員が所属する事業所で地元店舗の食料品や工芸品などを展示販売している。女性部が携わった10月のクラフトイベントに同校が出店した縁で今回の参加が決まった。

 女性部の宮野千栄部長は「店舗や高校を盛り上げたいという思いがある。周知を進め、多くの人に関心を持ってもらうイベントとしたい」と思いを込める。

 ラ・ミア・マンマの営業は午前11時~午後2時と同5時~8時で材料がなくなり次第終了。夜は要予約。はち暮コラボは市内の飲食店や温泉旅館などで24日まで開催中。詳細はインスタグラムで確認できる。

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