ドラゴンアイが「ドライアイ」に 八幡平の幻想的景観に異変、その原因は

中央部をリング状に囲うはずの水が見えなくなってしまった16日の「ドラゴンアイ」=八幡平・鏡沼
 八幡平市と秋田県にまたがる八幡平(1613メートル)・鏡沼で雪解けシーズンに現れる「ドラゴンアイ」に異変が生じている。本来、中央部を青く縁取るはずの水が突然見えなくなり、竜の瞳は「ドライアイ」状態になった。研究者は沼に沈んでいた氷が浮き上がり、水が見えなくなったと指摘。市観光協会は「予測不能で神秘的な雪解け現象を楽しんで」と早期の来訪を勧めている。

 雪が残る中央の「目玉」を、リング状に青い水が囲む幻想的な景観で全国的に有名なドラゴンアイ。16日も朝から多くの観光客が現地を訪れた。イメージと異なる光景に宇都宮市から訪れた40代女性会社員は「せっかく来たけれど自然のことだから仕方ない。来年、またタイミングをみて来たい」と残念そうだった。

 同協会によると、11日までは周縁部に水が確認できたが、13日に訪れると「消えた」状態になっていた。

 ドラゴンアイは月内にはその姿が崩れる見込み。一方、7月からは150種類ほどの高山植物が「花の百名山」八幡平を彩る。市観光協会の海藤美香次長(60)は「八幡平の魅力はドラゴンアイだけではない。高山植物を気軽に楽しめるので、足を運んでほしい」と来訪を呼びかける。

例年は「目玉」を囲むように水が青く縁取る=2024年5月

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