「球」モチーフ 彫刻と映像 十和田現美「Qの旅」展、12月15日まで

「Qの旅」の展示作品の一つ「Q」(手前)を紹介する堀内さん

 十和田市現代美術館(青森県)のサテライト会場「space(スペース)」でロンドン在住のアーティスト堀内悠希さん(34)=奈良県出身=の個展「Qの旅」(同美術館主催)が開かれている。「球」をモチーフに、見る人の思い込みを覆し新しい発見を促す彫刻や映像作品など計7点が展示されている。

 昨年冬に同市を訪れた堀内さんが街に降り積もる雪を見て構想した新作などを展示。三つの白い球体が重なり雪だるまにも見える、高さ193センチの彫刻作品「Q」や、小さなブラウン管テレビに映し出される手書きの線のアニメーションが顔に見えてくる「Who made it?(誰が作ったの?)」などの作品が並ぶ。

 白い立方体で窓がある展示室にどう反応したら面白いか、来た人がどう見ていくか-と意識したという堀内さんは「答えのない展覧会なので『何だろうね』と対話するなど自由に楽しんでほしい」と話した。

 同展は12月15日まで。月曜休館(祝日の場合は翌日)で観覧無料。

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