
十和田市など青森県と秋田県の関係団体でつくる「十和田湖ひめますブランド推進協議会」(佐々木千佳子会長)は本年度、ブランドイメージの向上を図るため、同湖産ヒメマスを使った加工食品を審査し優れた商品を認証する制度を始めた。認証第1号として12日、発酵調味料の魚醤(ぎょしょう)が発売される。これまで廃棄されていた採卵・人工授精後の親マスを原材料にしたもので、資源の有効活用にも期待がかかる。
「十和田湖ひめます」は2015年1月に特許庁の地域団体商標に登録され、同協議会がブランド化や販路拡大などに取り組んでいる。商品認証は▽原材料のサケ・マス類として十和田湖増殖漁協が販売するヒメマスのみ使用▽申請者が製造または委託製造し、かつ販売する-など4要件を満たすことが条件。認証されると商品の容器や包装などに協議会オリジナルの認証マークを表示できる。
第1号の「十和田湖ひめます魚醤」は、操業150年余りのみそしょうゆ醸造元「浅利佐助商店」(秋田県鹿角市)が開発。これまでのノウハウを生かして2022年秋に親マス約50キロを仕込み、ほぼ2年かけて熟成・完成させた。認証は今年8月に受けた。
「魚特有の癖が強くなく、うまみとこくのある仕上がりとなった」と同社の浅利晋一朗専務。「ペペロンチーノや青菜の炒め物、中華風スープにひとさじかけると風味が増す」とPRする。
同漁協は極端な不漁の年を除いて例年、約70万匹の稚魚を放流している。受精卵を確保した後の500キロほどの親マスは、大半が廃棄処分されている。
魚醤の完成を受け小林義美組合長は「人気商品となって収入に効果が出てくれば励みになる」と期待を寄せる。佐々木会長は「貴重なヒメマスを無駄なく活用したい。これからもいろいろな商品を仕掛けていければ」と話す。
魚醤は50ミリリットル入り680円(税込み)。十和田市内の道の駅や、12日にオープンする「道の駅十和田湖」(秋田県小坂町)などで取り扱う。問い合わせは同社(電話0186-23-3127)へ。
「十和田湖ひめます」は2015年1月に特許庁の地域団体商標に登録され、同協議会がブランド化や販路拡大などに取り組んでいる。商品認証は▽原材料のサケ・マス類として十和田湖増殖漁協が販売するヒメマスのみ使用▽申請者が製造または委託製造し、かつ販売する-など4要件を満たすことが条件。認証されると商品の容器や包装などに協議会オリジナルの認証マークを表示できる。
第1号の「十和田湖ひめます魚醤」は、操業150年余りのみそしょうゆ醸造元「浅利佐助商店」(秋田県鹿角市)が開発。これまでのノウハウを生かして2022年秋に親マス約50キロを仕込み、ほぼ2年かけて熟成・完成させた。認証は今年8月に受けた。
「魚特有の癖が強くなく、うまみとこくのある仕上がりとなった」と同社の浅利晋一朗専務。「ペペロンチーノや青菜の炒め物、中華風スープにひとさじかけると風味が増す」とPRする。
同漁協は極端な不漁の年を除いて例年、約70万匹の稚魚を放流している。受精卵を確保した後の500キロほどの親マスは、大半が廃棄処分されている。
魚醤の完成を受け小林義美組合長は「人気商品となって収入に効果が出てくれば励みになる」と期待を寄せる。佐々木会長は「貴重なヒメマスを無駄なく活用したい。これからもいろいろな商品を仕掛けていければ」と話す。
魚醤は50ミリリットル入り680円(税込み)。十和田市内の道の駅や、12日にオープンする「道の駅十和田湖」(秋田県小坂町)などで取り扱う。問い合わせは同社(電話0186-23-3127)へ。
