むつ・田名部まつり開幕前に「ご神体」参拝

ご神体を参拝する豪川組の役員=16日、むつ市

 下北地方最大の夏祭り「田名部まつり」が18日、青森県むつ市で開幕する。山車を運行する五つの組では、はやしの練習や山車の組み立てが大詰め。舞台となる田名部の街にはちょうちんが飾られ、早くもまつりの熱気が感じられる。

 今年、山車組の取りまとめ役である「当番」を務める豪川組(横迎町)は16日、山車に乗せるご神体を、まつってある稲荷神社から横迎町集会所に迎え、組の役員らが参拝した。熊谷秀策組頭(38)は「稲荷様を迎え、改めて気が引き締まる。安全な(山車の)運行を心がけ、気を緩めることなくまい進する」と語った。

 田名部まつりは、江戸時代に下北の総鎮守だった田名部神社の例大祭。神社での神事や神楽・能舞の奉納のほか、豪川組、義勇組(小川町)、共進組(柳町)、明盛組(本町・田名部町)、新盛組(新町)の山車が各町内を回って同神社を参詣する。20日まで3日間行われ、最終日の夜、5台の山車が集合する「五車別れ」でクライマックスを迎える。

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