旧盛岡天主堂と奥州・愛宕神社本殿が国の文化財に

 国の文化審議会(島谷弘幸会長)は19日、奥州市江刺愛宕の愛宕神社本殿(旧愛宕山大権現堂)と盛岡市厨川の旧盛岡天主堂を国の登録有形文化財(建造物)にするよう盛山正仁文部科学相に答申した。県内の同文化財は108件となる。

 旧盛岡天主堂は1912(大正元)年に建てられ、建築面積226平方メートル。もとは盛岡市本町通の四ツ家教会にあったが、78(昭和53)年に同市厨川の盛岡大付属高敷地内に移築された。ロマネスク様式を基調とした繊細な意匠の木造天主堂で、当時の洋風建築の歴史を知る上で貴重。

 愛宕神社本殿は1714(正徳4)年に建てられた木造平屋のお堂で、建築面積37・08平方メートル。1862(文久2)年と1957(昭和32)年に改修された。外側の蟇股(かえるまた)という部材に十二支彫刻が施され、室内に彩色を一部残している点も貴重と評価された。

江戸時代に建てられ、舟運が盛んだった地域の歴史文化を伝える愛宕神社本殿

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