GOKANのアート楽しんで/フェス実行委が子ども向け鑑賞ガイド

作品を鑑賞しながら、感じたことをシートに書き込む児童たち

 青森県内五つの美術施設で開催中の「AOMORI GOKANアートフェス2024」を身近に楽しんでもらおうと、同フェス実行委員会が子ども向け鑑賞ガイド「GOKANファイルブック」を作製した。12日は十和田市の東小学校の児童が同市現代美術館を訪れ、完成したばかりのファイルブックを使って現代アートの世界に触れた。

 ファイルブックは、美術館での過ごし方や作品の楽しみ方をイラスト付きでまとめた小冊子と鑑賞カードがB5判の紙製フォルダーに収まる形式。十和田現美のほか県立美術館、青森公立大学国際芸術センター青森、弘前れんが倉庫美術館、八戸市美術館の5館で異なる鑑賞カードが用意され、巡った子どもたちが感じたことを書き込んで「自分だけのファイル」を作ることができる。

 5館が立地する青森、八戸、弘前、十和田の4市の小学4~6年生分を各校に配布済みで、今後、各館で来館者が手に取ることができるよう準備を進めている。

 この日は同小の5年生54人が十和田現美のフェス企画「野良になる」展で、同美術館エデュケーターの青山真樹さんらとともに作品を鑑賞。出合った風景を羊毛で抽象的に表現した臺原蓉子(だいはら・ようこ)さんの作品の前では「水面に反射した空みたい」「天使と悪魔の戦いに見える」など、作品から感じた印象を自由に鑑賞シートに書き込み、発表し合っていた。

 鑑賞後、中清水瑛士(えいじ)さんは「作品を見ていたらどんどん感想が浮かび、シートにたくさん書けた。同じ作品なのに、見る人でイメージがいろいろ分かれるのが面白い」と感想を話していた。

子ども向けにアートフェスの楽しみ方を紹介した「GOKANファイルブック」

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