尊富士凱旋を盛り上げよう/五所川原

後援会が作成した尊富士のしこ名入りの手拭い(左)とタオル

 大相撲春場所で110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士(25)=青森県五所川原市出身=の凱旋(がいせん)パレードが5月1日、市内で行われる。パレードを盛り上げようと、地元のNPO法人は快挙をたたえる特大の横断幕を製作。後援会は会員向けにオリジナルの手拭いやタオルを作って配っている。「本人に見てもらいたい」「沿道で応援してほしい」-。関係者の熱は高まっている。

 尊富士と師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士、つがる市出身)がオープンカーに乗るパレードは尊富士の地元の五所川原市金木町地区で午後1時半、市中心部で同3時半に始まる。

 市中心部のスタート地点である立佞武多(たちねぷた)の館では大扉を開けて、尊富士の化粧まわしのデザインになった高さ23メートルの大型立佞武多「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」を登場させ、尊富士との“そろい踏み”が披露される。

 同市のNPO法人「かなぎ元気倶楽部」は当日、地元の書家・大橋竹峰(本名・昭彦)さん(79)が書き上げた横断幕を斜陽館前で掲げる予定だ。縦約1メートル、横約8メートルの紙には尊富士の偉業達成をたたえる言葉が書かれている。大橋さんは「本人に横断幕を見てもらいたい。心の支えにしてほしい」と話す。

 大橋さんは金木町地区の商店などのためにも張り紙用の書をしたためた。既に張り出している店もある。パレードのコース沿いにある「お菓子のしらはる」の店舗窓には「記録・記憶に残る大力士 尊富士」と書かれた縦約1.3メートルの紙。代表の白川誠治さん(83)は「尊富士は小さい頃から知っている。当日は楽しみ」と胸を弾ませる。

 沿道で掲げてもらおうと、尊富士の五所川原市後援会が作った手拭いとタオルは尊富士のしこ名入り。手拭いは紫、タオルはピンク色だ。ただ、春場所の優勝後、後援会には入会の申し込みが急増しているといい、事務局の担当者は「まだ届けられていない会員もいる」とうれしい悲鳴を上げる。

 後援会の会長を務める佐々木孝昌市長は「5月1日は地元の人のみならず、観光客が訪れる時期。相当な盛り上がりになると期待している。五所川原市と立佞武多を全国に知っていただくいいチャンスだ」と意気込んでいる。

▼市がセレモニー生配信
 五所川原市の佐々木孝昌市長は26日の定例記者会見で、5月1日に市中心部で行われる尊富士(25)=同市出身=の凱旋(がいせん)パレードのセレモニーの模様を新設した市のユーチューブサイトでライブ配信すると明らかにした。

 立佞武多(たちねぷた)の館前でのセレモニーには宮下宗一郎知事の出席が決まった。尊富士や師匠の伊勢ケ浜親方らがあいさつし、立佞武多のおはやしに合わせてオープンカーが出発する。

 金木町地区でもパレード前に市金木総合支所前でセレモニーを行う。

尊富士をたたえる書が張られている「お菓子のしらはる」の前に立つ白川さん=五所川原市金木町

五所川原市

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