アクセス道冬季閉鎖解除、白神観光スタート

新緑の中、山岳ガイド(左)の案内で散策する観光客=25日午後

 世界自然遺産・白神山地の春の観光シーズンが25日、スタートした。青森県西目屋村の主要アクセス道、県道「白神ライン」の砂子瀬-暗門間(7.4キロ)の冬季閉鎖が同日正午解除され、白神山地の散策拠点・アクアグリーンビレッジANMONが今季の営業を始めた。山開きしたばかりの白神山地に観光客は「葉の色が美しい」などと喜んでいた。

 アクアグリーンビレッジANMON近くにある「世界遺産の径(みち)ブナ林散策道」では同日朝、山岳ガイドら約20人が道の落木などを片付けたり、安全を確認したりして最後の準備を整えた。

 川崎市から初めて訪れた児玉菜々実さん(35)はブナ林散策道で「着いてから山開きの日と知った。初日に来られてラッキー。あまり寒くもなく、散策道も歩きやすい」、夫の陵典(りょうすけ)さん(35)は「車で山深く入ってくるにつれ、空気や木々の雰囲気がどんどん変わっていくのを感じた」と話した。

 白神山地は昨年、世界自然遺産登録30周年を迎えた。アクアグリーンビレッジANMON支配人の木村崇さんは「今の時期ならではの新緑をぜひ見に来て」と語った。

 ブナ林散策道は今年、雪が少なかった影響で既にコース全体の「大回りコース」(約2.2キロ)を歩くことができる。コテージとキャンプ場は26日から利用開始となる。金、土、日曜日と祝日のみの営業。

 マザーツリー見学、ブナ巨木ふれあいの径、高倉森登山道(往復・縦走)の各散策コースは5月30日開始を予定している。問い合わせはアクアグリーンビレッジANMON(電話0172-85-3021)へ。


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