青森県むつ市川内町の畑(はた)集落に受け継がれているマタギ文化にスポットを当てた企画展が10日、市海と森ふれあい体験館で始まった。クマを仕留めた際の儀式「シオクリ」に使う道具、やりなどの狩猟用具、民具、写真など資料約60点を通じて、厳しい自然の中で命と向き合ってきた畑マタギの姿を詳しく紹介している。3月16日まで。
畑マタギの起源については諸説あるが、天保12(1841)年に南部藩が鉄砲所持を認めた鑑札が残っており、この頃には職業として成り立っていたとみられる。かつて集落の男性は一度は銃を手にしていたといい、その中から選ばれた者だけがマタギとなり、しきたりを受け継いできた。
ただマタギは年々少なくなり、現在、こうした儀式を務められるのは大澤専悦さん一人だけだという。
同館スタッフで地域おこし協力隊の山田菜生子さんが畑マタギに興味を抱いて企画。昨年以来、全国的にクマの出没が増え、国が指定管理鳥獣に追加する方針を示していることから、山田さんは「人との共生が求められている。畑マタギが何かを考えるきっかけになれば」と話した。
企画展は入場無料。最終日の3月16日午後1時半からは、大澤さん、畑マタギの血筋に当たる上山洋助さん、畑マタギに関する著書がある登山家・作家の根深誠さん(弘前市)による座談会を開く。
畑マタギの起源については諸説あるが、天保12(1841)年に南部藩が鉄砲所持を認めた鑑札が残っており、この頃には職業として成り立っていたとみられる。かつて集落の男性は一度は銃を手にしていたといい、その中から選ばれた者だけがマタギとなり、しきたりを受け継いできた。
ただマタギは年々少なくなり、現在、こうした儀式を務められるのは大澤専悦さん一人だけだという。
同館スタッフで地域おこし協力隊の山田菜生子さんが畑マタギに興味を抱いて企画。昨年以来、全国的にクマの出没が増え、国が指定管理鳥獣に追加する方針を示していることから、山田さんは「人との共生が求められている。畑マタギが何かを考えるきっかけになれば」と話した。
企画展は入場無料。最終日の3月16日午後1時半からは、大澤さん、畑マタギの血筋に当たる上山洋助さん、畑マタギに関する著書がある登山家・作家の根深誠さん(弘前市)による座談会を開く。