青森県三沢市で少年期を過ごした劇作家で歌人の寺山修司(1935~83年)の特別企画展「ポスト・テラヤマ1983-2023 寺山修司がいなかった40年」が7日から、同市にある記念館で始まった。47歳で寺山が急逝してから出版された関連本など約150点を展示。没後40年を迎えた鬼才の色あせぬ魅力や、影響力の大きさに迫っている。
1983年5月4日に亡くなった「言葉の錬金術師」と呼ばれた寺山は、晩年も創作活動に意欲を燃やした。今回の企画展は亡くなってから発売、公開された資料に光を当てている。紙幅を割いて寺山の死を衝撃的に伝える翌日の新聞の切り抜きや「私の墓は、私のことばであれば、充分。」という辞世の句が記された週刊誌が並ぶ。寺山主宰の前衛劇団「天井桟敷」の追悼公演や、映画の追悼特集を紹介するポスターも飾られている。
長年、親交の深かった詩人・谷川俊太郎氏とのビデオレターも鑑賞できるほか、谷川氏の親族が寺山の主治医を務めたいきさつもあって、病院で最期を迎えた際の心電図モニターも特別に見ることができる。八戸市の古書店を通じて寄贈された貴重な本の数々を手に取って読むのも可能だ。
学芸員の広瀬有紀さん(34)は「白黒で片づけられない混沌(こんとん)とする世の中で、もし寺山が生きていたらどんな言葉を発していたのか、思いを巡らせるきっかけとなれば」と語った。
会期は来年6月4日まで。入館料は常設展を合わせて一般550円、高大学生110円、小中学生60円。問い合わせは同館(電話0176-59-3434)へ。
1983年5月4日に亡くなった「言葉の錬金術師」と呼ばれた寺山は、晩年も創作活動に意欲を燃やした。今回の企画展は亡くなってから発売、公開された資料に光を当てている。紙幅を割いて寺山の死を衝撃的に伝える翌日の新聞の切り抜きや「私の墓は、私のことばであれば、充分。」という辞世の句が記された週刊誌が並ぶ。寺山主宰の前衛劇団「天井桟敷」の追悼公演や、映画の追悼特集を紹介するポスターも飾られている。
長年、親交の深かった詩人・谷川俊太郎氏とのビデオレターも鑑賞できるほか、谷川氏の親族が寺山の主治医を務めたいきさつもあって、病院で最期を迎えた際の心電図モニターも特別に見ることができる。八戸市の古書店を通じて寄贈された貴重な本の数々を手に取って読むのも可能だ。
学芸員の広瀬有紀さん(34)は「白黒で片づけられない混沌(こんとん)とする世の中で、もし寺山が生きていたらどんな言葉を発していたのか、思いを巡らせるきっかけとなれば」と語った。
会期は来年6月4日まで。入館料は常設展を合わせて一般550円、高大学生110円、小中学生60円。問い合わせは同館(電話0176-59-3434)へ。