夜の赤 幻想美/黒石・中野もみじ山

ライトアップされた紅葉が見物客を魅了=2日午後5時40分ごろ、黒石市の中野もみじ山

 紅葉の名所として知られる青森県黒石市の中野もみじ山が、見ごろを迎えている。2日、日が暮れて暗くなると、ライトに照らされた木々の葉が鮮やかに浮かび上がり、辺りは日中とは異なる幻想的な雰囲気に包まれた。

 中野もみじ山は1802(享和2)年、弘前藩主の津軽寧親(やすちか)公が中野不動尊にカエデの苗木を奉納、翌年にはモミジの苗木を移植したことが始まりとされる。今年、旅行専門雑誌「じゃらん」の「夜の紅葉絶景ランキング」で1位に選ばれた。市観光課によると、人出はコロナ禍前まで回復とはいかないものの、昨年を大幅に上回っているという。

 2日は昼前から晴れ間が広がり、日中は国内外の団体客などで混雑。夕方になると、ライトアップ目当ての見物客が次々と訪れ、赤や黄色に色づいた紅葉と不動の滝や不動橋を一緒に写真に収めていた。福島市の佐久間良秀さん(72)は「ずっと来たいと思っていた。赤の葉が目にまぶしくて、どこを写真に撮っても美しい。満足」と話した。

 ライトアップは5日までの午後4時半から同9時。黒石観光協会は行楽客に、津軽伝承工芸館の駐車場利用を呼びかけている。

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