青森県弘前市出身の現代美術家・奈良美智さん(63)の個展「奈良美智: The Beginning Place(ザ ビギニング プレイス) ここから」(東奥日報社などでつくる実行委員会主催)が14日、青森市の県立美術館で開幕する。13日は関係者向けの内覧会が行われ、故郷の影響が色濃くにじんだ初期作品から東日本大震災の影響を受けた近年の作品まで約200点で構成された独特の空間が姿を現した。
今回の展示は「家」「積層の時空」「旅」「NO WAR」「ロック喫茶『33 1/3』と小さな共同体」という五つのテーマで構成。
入場して最初の空間となる「家」では、武蔵野美術大在学中に津軽地方の集落の風景を描いた展覧会初出品の油絵「カッチョのある風景」、家、子ども、動物といった奈良さんの作品に欠かせないモチーフが描かれたアクリル画「Merry-Go-Round」など初期の絵画作品が並ぶ。
「積層の時空」では、本展のメインビジュアルとなった「Midnight Tears」、日本初公開の「Hazy Humid Day」など近年の絵画作品を展示。「旅」は、感性の起源を求めて北に向かった2014年の旅から生まれた写真や陶芸など多様な作品が並び、「NO WAR」はインスタレーション(空間芸術作品)「平和の祭壇」が存在感を放つ。
最後は、奈良さんが弘前高時代に通い詰めたロック喫茶「JAIL HOUSE 33 1/3」の店舗を再現。奈良さんは内覧会のあいさつで「恥ずかしくて出したくなかった初期作品や、忘れかけていたロック喫茶を通じて自分を見つめ直した展示になった。何回でも見に来てほしい」と述べた。
同展は、来年2月25日までのロングラン。観覧料は一般1500円、高校・大学生千円、小中学生無料。問い合わせは県立美術館(電話017-783-3000)へ。
今回の展示は「家」「積層の時空」「旅」「NO WAR」「ロック喫茶『33 1/3』と小さな共同体」という五つのテーマで構成。
入場して最初の空間となる「家」では、武蔵野美術大在学中に津軽地方の集落の風景を描いた展覧会初出品の油絵「カッチョのある風景」、家、子ども、動物といった奈良さんの作品に欠かせないモチーフが描かれたアクリル画「Merry-Go-Round」など初期の絵画作品が並ぶ。
「積層の時空」では、本展のメインビジュアルとなった「Midnight Tears」、日本初公開の「Hazy Humid Day」など近年の絵画作品を展示。「旅」は、感性の起源を求めて北に向かった2014年の旅から生まれた写真や陶芸など多様な作品が並び、「NO WAR」はインスタレーション(空間芸術作品)「平和の祭壇」が存在感を放つ。
最後は、奈良さんが弘前高時代に通い詰めたロック喫茶「JAIL HOUSE 33 1/3」の店舗を再現。奈良さんは内覧会のあいさつで「恥ずかしくて出したくなかった初期作品や、忘れかけていたロック喫茶を通じて自分を見つめ直した展示になった。何回でも見に来てほしい」と述べた。
同展は、来年2月25日までのロングラン。観覧料は一般1500円、高校・大学生千円、小中学生無料。問い合わせは県立美術館(電話017-783-3000)へ。