伝統の盆踊り奉納、慰霊/新郷・キリスト祭

十来塚(手前)の周囲でナニャドヤラを踊る、村芸能保存会の会員たち

 ひそかに日本へ渡ったイエス・キリストが天寿を全うしたとの説がある青森県新郷村で2日、村観光協会(小坂章会長)主催の「キリスト祭」が開かれた。厳かな雰囲気の中、地域に伝わる盆踊り「ナニャドヤラ」などを奉納。この地に眠るとされる霊を慰めた。

 キリスト祭は今年で56回目。戸来地区の、墓とされる「十来(とらい)塚」があるキリストの里公園には、各地から多くの人々が訪れた。慰霊祭では、大祭長の櫻井雅洋村長が「ロマンあふれる墓の情景を満喫して」と呼び掛けた。

 神事に続き、田中獅子舞保存会(田中誠一会長)が村無形民俗文化財の舞を奉納。引き続き、塚を取り巻く村ナニャドヤラ芸能保存会(佐藤久美子会長)の会員が「ナニャド~ヤラ、ナニャドナサレ~ノ」の歌声に合わせて伝統の踊りを披露し、来場者全員が村ふるさと活性化公社の人気商品「飲むヨーグルト」で乾杯した。

 米カリフォルニア州出身で、五所川原市在住のケネス・ヴァレンシチさん(29)は「日本の宗教史を研究していたので興味があった。踊りと塚が一体になった風情がいい」と話していた。

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