闇夜にふわり昭和大仏/青龍寺、幻想の世界

ライトアップされた昭和大仏と灯籠が幽玄な世界をつくり出す「盂蘭盆万灯会」=14日午後7時38分、青森市の青龍寺

 青森市桑原の青龍寺(織田隆玄住職)で14日夜、お盆行事の「盂蘭盆万灯会(うらぼんまんどうえ)」が行われた。大小約3千基の灯籠とライトアップされた昭和大仏が闇夜に浮かび上がり、幻想的な世界をつくり出した。16日まで。

 万灯会は青龍寺の本山高野山に伝わる伝統行事。午後7時から法要が始まり、境内は読経が響き渡り厳かな雰囲気に包まれた。昭和大仏や五重塔が照明に浮かび上がる中、参拝者は灯籠の柔らかな明かりに向かい、故人をしのんでは静かに手を合わせた。

 10年以上来ているという鯵ケ沢町の50代と60代の夫婦は「灯籠の雰囲気が好きで、先祖供養のため毎年来ている。大仏さまも見ていると落ち着く」と話した。

 この日は本堂でインドの伝統楽器である「タブラ」と「シタール」によるインド古典音楽コンサートも行われ、参拝者は神秘的な調べに酔いしれた。終戦記念日の15日は戦没者追悼法要を行う。

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