りんご山笠練り歩く/板柳、灯まつり最終日

「ノレサ、ソレサ」と威勢のいい声を上げながらりんご山笠を担いで進む男衆=10日午後7時過ぎ、板柳町

 青森県板柳町で4年ぶりに開かれている「りんご灯(ひ)まつり」は最終日の10日、まつりの主役「りんご山笠(やまがさ)」が登場した。赤いちょうちんが連なる山笠を担いだ男衆が「ノレサ、ソレサ」と威勢よく声を上げ、五穀豊穣(ほうじょう)を祈りながら町中心部を練り歩いた。

 今年は町職員互助会と商工会青年部、若手リンゴ農家らでつくる「林檎(りんご)青年団」、板柳中学校の3台が出陣。たわわに実るリンゴを表した山笠は大きなもので高さ4~5メートル、重さ800キロに上る。午後7時過ぎに辺りが暗くなると、明かりがともった山笠が夜の街に浮かび上がり、汗だくの担ぎ手たちが右に左に蛇行しながら進み、沿道の観客を楽しませた。

 初めて参加したという同青年部副部長の佐々木盛悟さん(31)は「地元の若い人たちが力を合わせながら担ぎ、絆が深まった。これからもみんなで協力して地域を盛り上げていきたい」と話した。11日は午後7時20分から、岩木川河川公園で花火大会が行われる。

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