横長ステンドグラス新設 三戸大神宮/髙橋さん(青森) 集う場表現

新たに設置した横長の和柄ステンドグラスと髙橋さん(右)、山﨑禰宜

 一対の大型ステンドグラス「神樂(うたげ)」を拝殿正面に配し、青森県内外から多くの参拝者を引きつけている三戸大神宮(三戸町)で、拝殿正面屋根下「向拝(こうはい)」に、新たな横長のステンドグラスが6月28、29の両日で組み込まれた。作者は「神樂」と同じ青森市のステンドグラス作家髙橋優子さん。題名は「結々(ゆい)」で、手まりと結びを題材に、人々が集う場を表現。拝殿正面が統一したデザインとなり、訪れる人たちも「とてもすてき」と写真を撮るなど好評だ。

 同神社ではステンドグラスを積極的に取り入れており、特に昨年6月の「神樂」設置後は、和柄のステンドグラスが神社の雰囲気に合うと評判を呼び「神樂」をイメージしたお守りも人気となっている。向拝には別の作家のステンドグラスが入っていたが、大正浪漫(ろまん)をイメージしたデザインに統一した。

 新しいステンドグラスは幅約180センチ、高さ約27センチの作品を真ん中に、両端に幅約77センチ、高さ約27センチの2枚を配した。白地は光にすかすと微妙な陰影がつくガラスを採用しており、素材はいずれも輸入品。制作には1カ月半かけた。

 髙橋さんは「手まり、結び、水の流れ、組子の柄など、日本の和の文化を感じさせるものを取り入れ、人と人とのご縁につながればと思いを込めた。流れるような曲線を見ていただければ」と話す。同神社の山﨑貴行禰宜(ねぎ)は「デザインが統一され、華やかでありながら、和の落ち着いた雰囲気も感じられる」と語った。

 参拝に訪れた八戸市の千葉昇さん、久美子さん夫妻(ともに60代)は「1週間ほど前にも訪れたが、新しいステンドグラスが入ると聞いて再訪した。和柄がとても神社の雰囲気に合っている」と話した。

三戸町

青森
GWどこ行く? 青森県内イベント多彩
青森
名物「川蟹すいとん」提供 26日、道の駅に新たな食堂/三戸
青森
新石像は「あほうどり」/三戸町が設置
青森
和菓子「11ぴきのねこたち」 販売累計4万個突破/松宗菓子店(三戸)
青森
11ぴきのねこ小型印 今年も/三戸郵便局