アザラシの赤ちゃん すくすくと/浅虫水族館

陸に上がり、母親(左)に甘えるゼニガタアザラシの赤ちゃん=21日午前、青森市の県営浅虫水族館

 青森市の県営浅虫水族館でゼニガタアザラシの雄の赤ちゃんが生まれ、水槽を母親と元気に泳ぐ姿が人気を集めている。

 赤ちゃんは今月17日、体長約80センチ、体重18.4キロで生まれた。母親は8歳の「静(しず)」で、父親は3頭いる雄のうち誰なのか、まだ特定されていない。名前も未定だという。

 生まれた翌日から展示プールで愛くるしい姿を披露した赤ちゃん。21日も水の中を母親と一緒に泳いだり、陸に上がって顔を近づける場面が見られた。

 同水族館飼育展示部海獣グループの宮西優輔さんは「多くの人に見てもらえるよう、生まれた翌日から展示プールに移した。母親が腹を見せて、へその下にある乳首から授乳するところなど、さまざまな場面を見てほしい」と話した。

 母親と茨城県から訪れた塩川龍星君(11)は「ゼニガタアザラシは貴重だし、赤ちゃんは珍しい。生まれたばかりなのに、こんなに大きな水槽を泳ぐ姿を見ることができた」と感激していた。

 同水族館では、昨年5月にも同じ母親から雌のサツキが生まれている。

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