感染対策の仕切りを有効活用/大鰐の食堂

コロナ対策で使っていた透明の間仕切りをリメークした案内板について説明する山崎さん

 青森県大鰐町大鰐前田の山崎食堂は、新型コロナウイルス感染対策のためテーブルの上に置いていた透明の間仕切りを、看板メニューの「大鰐もやしラーメン」の提供状況を伝えるポップな案内板にリメークして活用している。

 きっかけは、食堂の店長・山崎孝二さん(54)のツイッターのつぶやき。「外したアクリル板、どうすればいいの」との書き込みに、以前から付き合いがあった弘前市のアサヒ印刷(漆澤知昭社長)が反応し、間仕切り活用の企画が始まった。

 食堂ではモヤシが品薄な夏や繁忙期に、もやしラーメンが完売になることがよくある。そのたびに店先に張り紙をしていたが「手間な上にお客さんになかなか読んでもらえない」(山崎さん)と、困りごとの一つになっていた。これに目を付け、同社がアクリルやガラスなどにも印刷できる特殊な印刷機械とインクを使って案内板にリメークした。

 山崎さんは「補助金をもらって買ったものだし、捨てるのもどうかと困っていた。いいアイデアでいいものを作ってくれた」。同社の担当者は「これまで人と人を遮っていたものが、人を呼び込び、つなぐものに生まれ変わった。こうした動きが広がっていけば」と話した。

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