十和田湖畔に春呼ぶ遊覧船/今季の運航開始

今季の運航を始めた十和田湖遊覧船で周遊を楽しみ、桟橋を戻る乗客=28日、十和田湖畔休屋地区

 十和田観光電鉄(青森県十和田市)は28日、十和田湖遊覧船の今季の運航を始めた。桜が満開の湖畔に双胴船がエンジン音を響かせ、観光シーズンの訪れを告げた。

 朝から青空が広がる中、第1便は午前8時45分、観光客ら12人を乗せて休屋を出発。乗客は中山、御倉の両半島を巡る約50分の周遊コースでカルデラ湖が織りなす景色を楽しんだ。

 夫や友人とともに北海道から訪れた上西英子さん(79)は「桜がちょうど咲いていてきれいで、雪が残っているのもよかった。また来たいね、とみんなで話した」と笑顔を見せた。

 同社によると、同遊覧船の2022年度の乗船者数は4万6186人で、新型コロナウイルス感染拡大が本格化する前の19年度の10万8788人と比べて4割程度。コロナ禍で落ち込んだ時期からは少しずつ回復しているといい、今年の連休はインバウンド(訪日客)を含めた団体予約が昨年よりも多いという。

 同社の佐藤行洋社長は本年度の乗船者数の目標を7万人程度とし、「(コロナの5類移行などで)お客さまが動き出せるようになってくると思うので期待している。船に乗らないと分からない見どころもあるので乗船して堪能してほしい」と語った。

 同遊覧船は休屋発着の周遊コースと休屋-子ノ口を結ぶ片道コースの2航路。一部の便を除き、11月6日まで運航予定。問い合わせは同社予約センター(電話0176-75-2909)へ。

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