つがる縄文資料館「カルコ」改装オープン

「古代のくらし」などテーマ別に並ぶ資料を見学する来館者

 青森県つがる市が施設改修と展示替えのため、昨年秋から休館していた市縄文住居展示資料館「カルコ」が21日、リニューアルオープンした。土器、石器などの展示物は従来の2倍近い約500点を並べ、縄文関連グッズを扱うミュージアムショップも新設。開館初日から大勢の市民らでにぎわい、市関係者が「つがる市の魅力を再発見する場になってほしい」と期待した。

 式典のあいさつで倉光弘昭市長は、同市の亀ケ岡石器時代遺跡と田小屋野貝塚を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録により、地元の歴史、文化に対する関心が高まっている-とし、「縄文遺跡などの価値、魅力を広く知って、理解を一層深めてもらえれば」と述べた。

 展示物は亀ケ岡石器時代遺跡や同市の石神遺跡などの出土物で、初公開の資料が中心。縄文人の道具、葬送儀礼、他地域との交流などテーマ別に並べたほか、亀ケ岡石器時代遺跡出土の遮光器土偶のレプリカは、あらゆる角度から見ることができるようにした。

 同ショップでは、遮光器土偶にちなんだグッズやカルコ限定のバッグなど約30種類を販売。来館者がお目当ての品を買い求めた。

 開館時間は午前9時~午後4時。休館日は基本的に月曜日、祝日の翌日。

▼「奥深さ知って」 片桐仁さんPR

 つがる市縄文住居展示資料館「カルコ」の21日のリニューアルオープンに合わせ「縄文アート」で知られる俳優・タレント、彫刻家の片桐仁さんがゲストで招かれた。ミュージアムショップでは自作の「ペットボ土偶」の販売も開始。片桐さんは取材に「コミュニケーションツールになる。縄文の奥深さ、楽しさも知ってほしい」などとPRした。

 片桐さんは2011年ごろ、県内各地の縄文遺跡や博物館を巡った。これがきっかけで県から「何か作ってもらえないか」と依頼を受け、遮光器土偶とペットボトルホルダーを組み合わせた、首にかけられるペットボ土偶を制作した。

 式典のあいさつで「縄文時代はわれわれのルーツの基になっている文化だけど、知らない人が多い」と話した片桐さん。取材に対し、縄文土器や土偶の魅力を「今のわれわれが想像つかない美みたいなものが語り継がれていること」と説明。青森県には津軽、県南の各地に縄文遺跡が存在する点に注目し、「青森県と縄文は切り離せない。どんどん興味を持ってほしい」と強調した。

 ペットボ土偶は県内ではカルコでのみ、数量限定で扱う。税込み1万3800円。

カルコで販売が始まった「ペットボ土偶」を紹介する片桐さん

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