青森県黒石市の津軽こけし館で4日、新年恒例のこけしの初挽(び)きが行われ、開館以来初めて女性工人が担当した。津軽系工人の小島利夏さん(43)が、観光客が回復し多くの人にこけしを見てもらえるように-との願いを込め、引き締まった表情で最初の一本を仕上げた。
津軽こけし工人会や行政、関係者ら約20人が参列して神事を執り行い、白装束を身にまとった小島さんが実演コーナーで制作を開始。来館者らが見守る中、こけし作りの基礎と位置づける津軽地方伝統のこま「ずぐり」作りに取りかかり、木材をろくろで回しながら、かんなや紙やすりなどで形を整え色付けした。
続くこけしの制作でも同様に作業し、工人会会長も務めた亡き父俊幸さんの形を見本としたという高さ6寸(約18センチ)の温湯こけしを完成させた。
大役を果たした小島さんは「まだまだ未熟だと思ったが、工人会の人たちが後押ししてくれた。初挽きは特別な場所。滞りなく終えることができ、ほっとした」と語り、「新型コロナウイルスはなかなか収まらないが、観光客は戻りつつある。こけしがたくさんの人の目に触れる機会が増えれば」と続けた。
同館では7日~3月21日、全国の工人がひな人形を模して制作した「ひなこけし」の展示即売会「楽しい、ひなこけし展」が開かれる。
津軽こけし工人会や行政、関係者ら約20人が参列して神事を執り行い、白装束を身にまとった小島さんが実演コーナーで制作を開始。来館者らが見守る中、こけし作りの基礎と位置づける津軽地方伝統のこま「ずぐり」作りに取りかかり、木材をろくろで回しながら、かんなや紙やすりなどで形を整え色付けした。
続くこけしの制作でも同様に作業し、工人会会長も務めた亡き父俊幸さんの形を見本としたという高さ6寸(約18センチ)の温湯こけしを完成させた。
大役を果たした小島さんは「まだまだ未熟だと思ったが、工人会の人たちが後押ししてくれた。初挽きは特別な場所。滞りなく終えることができ、ほっとした」と語り、「新型コロナウイルスはなかなか収まらないが、観光客は戻りつつある。こけしがたくさんの人の目に触れる機会が増えれば」と続けた。
同館では7日~3月21日、全国の工人がひな人形を模して制作した「ひなこけし」の展示即売会「楽しい、ひなこけし展」が開かれる。