ワークショップで佐藤さん(手前)にこぎんを教わる参加者の女性たち

 4月にリニューアルした青森県西目屋村の「道の駅津軽白神物産センタービーチにしめや」で、こぎん刺しを活用した観光振興策が展開されている。15日は弘前市のこぎん作家佐藤陽子さんがワークショップを開催。31日まで展示会も開かれている。同村は、3種類に大別されるこぎんのうち「西こぎん」発祥の地で、関係者は「こぎんを観光の目玉の一つに育てたい」と意欲を見せている。

 ワークショップには15人の女性が参加。佐藤さんは、弘前城から見て西側の中津軽郡一帯でつくられた西こぎんで、山に入って仕事をする女性らが衣類に刺した、独特の魔よけの模様を指導した。

 「リニューアルをいいタイミングに、こぎん発祥の地から発信できれば」という佐藤さんは「一目一目を大事に刺す」「身の回りのものにこぎん模様を取り入れて」と、刺し方や楽しみ方をアドバイスしていた。

 秋田県小坂町から訪れた主婦伊藤祥子さん(43)は「主人と道の駅のスタンプラリーを楽しんでいる中で、催しを知って参加した。以前ネット通販でこぎんのキットを買って一人で挑戦し挫折したことがあるが、こうやってみんなと一緒にやるとよく理解できます」と喜んでいた。

 館内ではオープンを記念してこぎん展も31日まで開催中。村内に工場があるブナコを組み合わせたものや、施設内にコーヒー焙煎(ばいせん)体験ができる「白神コーヒースタジオ」ができたことにちなんだ、コーヒー袋に毛糸で刺したものなど、個性的なこぎんの数々が並んでいる。

 ワークショップには今回、地元からの参加者も多く、施設を運営する「ブナの里白神公社」の角田克彦支配人は「昔からあるものを掘り起こし、見つめ直していくためには、その担い手も増えていかなければならない。地元にこぎんの刺し手や指導者が多くなることで、体験型の旅行商品を企画することなどができれば」と期待を寄せていた。

道の駅で開かれているこぎん展。中央がコーヒー袋に毛糸で刺したこぎん

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