白神新シンボルツリーの愛称は「白神いざないツリー」

白神山地の新しいシンボル「白神いざないツリー」=23日、西目屋村

 青森県西目屋村や津軽森林管理署(弘前市)などでつくる「白神山地・暗門の滝」森林環境整備推進協議会は23日、枯死した白神山地のマザーツリーに代わる新シンボルツリーの愛称を「マザーツリー後継 白神いざないツリー」に決定したと発表した。マザーツリーがあった場所から1.6キロほど西目屋村寄りにあり、津軽峠周辺の散策道「ブナ巨木ふれあいの径(みち)」の入り口から約2分歩くと到着する。近くに駐車場もあり、マザーツリーよりもアクセスが良くなった。

 同協議会は9月に愛称を公募。県内外から192票の応募があり、西目屋小学校4年の門藤琳音(もんとう・りおん)さんの「いざないツリー」を選んだ。協議の上、「マザーツリー後継」「白神」を追加した。親しみやすさや白神のイメージに合っているかを重視したという。

 白神いざないツリーは推定樹齢約300年。樹高約27メートル、幹回り約4メートル、直径約1.3メートルで、幹が折れる前のマザーツリーより一回り小さいが、ブナの木としては相当大きいという。

 現地で開かれたお披露目会で、実際に新しいシンボルを目にした協議会員らは「大きい」「真っすぐだ」としばらく見入っていた。木は多くの葉をつけ、一部が色づいていた。

 桑田豊昭村長は取材に「白神の新しい象徴としてふさわしい美しさ。周囲の整備や誘客に力を入れたい」と述べた。

 マザーツリーは2018年の台風で幹が折れ、高さが半分になった。その後、徐々に樹勢が衰え、同管理署が今年5月、枯死を確認した。


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