祭りのお供に グッズいかが/弘前ねぷた

三浦酒造の記念酒。箱を広げると氷を入れて瓶を冷やせるようになっている

 弘前ねぷた300年祭を盛り上げようと、青森県弘前市内ではねぷたにちなんだグッズが続々と登場。製作者らは「参加団体が少なくなっている中、少しでも祭りを盛り上げたい」と張り切っている。

 三浦酒造は、ボトルと化粧箱にねぷた絵をあしらった300年祭記念酒を発売。化粧箱は撥水(はっすい)加工を施した紙でできていて、広げると氷を入れてお酒を冷やせるボトルクーラーになる。代表の三浦剛史さん(50)は「(コロナ禍で)大変な世の中だが、祭りの余韻を楽しみながら冷やしたお酒を飲んで、元気になってほしい」と話す。

 20種類以上のオリジナルねぷたグッズを企画・販売しているトップテーラーは、シャツやマスク、灯籠ランプなどが店内に並び、すっかりねぷたモード。ほとんどを実際に運行したねぷたの写真をプリントした生地から作り、運行団体の要望から生まれた商品も多い。代表の佐々木啓介さん(68)は「祭りを継承していくため少しでも力になれれば」と語る。

 四季や干支(えと)を反映させた金魚ねぷたでおなじみの津軽藩ねぷた村は、「弘前ねぷた300年祭」の短冊付きの金魚ねぷたを制作。助役の檜山和大さん(49)は「節目の年にふさわしいデザインとして、津軽家の家紋の牡丹(ぼたん)の花にこだわって華やかに仕上げた。3年ぶりの祭りの景気づけになれば」と力を込める。

トップテーラーのシャツ。実際に運行したねぷたの写真をプリントした生地から作った

津軽藩ねぷた村の金魚ねぷた。津軽家家紋の牡丹をイメージして華やかに仕上げた

弘前市

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