9日からの公開に向け展示作業が進む草間作品=7日、青森市の県立美術館

 青森市の県立美術館が県外の美術品コレクターから寄託を受けた、前衛芸術家・草間彌生さん(93)の作品51点の展示へ向けた準備作業が7日、同美術館で行われた。カボチャや水玉、網目をモチーフにした作品は、9日に始まるコレクション展でお披露目される。

 作品はこのコレクターが昨年、「県立美術館の素晴らしい建物と空間で作品を生かしてほしい」と県美に寄託。3月までに梱包(こんぽう)状態で収蔵庫に搬入され、7日に初めて開梱(かいこん)した。

 作品は油彩や水彩、パステルで描いた平面作品や、コラージュの技法を用いたものなど、1950年代の初期作から2000年代の近作までさまざま。インスタレーション作品「幻影の彼方」(1999年)や、国立国際美術館(大阪)に展示されていたオブジェ「白き夏」(85年)など、「草間ワールド」を代表する作品ばかり。

 7日は専門の業者が作品を壁に固定したり、展示ケースに収める作業を行った。工藤健志美術企画課長は「今回は草間の歩みと芸術的エッセンスが凝縮された作品群を展示する。永遠や無限、生と死、愛といったテーマのもとに、草間が紡ぎ出した豊潤で幻想的なビジュアルイメージを堪能してほしい」と話した。

 草間作品を公開するコレクション展「2022-2:サマータイム・サマータイム」は10月2日まで、地下1階展示室で開催。同展ではタイガー立石や馬場のぼる、成田亨らの作品展示も行う。

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