三沢に昆虫食自販機 売り切れ続出

自販機の昆虫食を手にする金見さん=29日午後、三沢市

 青森県三沢市中心部のスカイプラザ前に、昆虫食の自動販売機がお目見えし、注目を集めている。5月下旬に設置したところ、商品の売り切れが続出。目新しさに加え、購入の手軽さや意外なおいしさが受けているとみられ、設置者側の予想を超える人気を呼んでいる。

 昆虫食自販機は合同会社フェスグラント(十和田市)が設置し、同社代表社員の金見(かねみ)学さん(30)によると、県内では初登場という。タイから仕入れ、素揚げや乾燥処理されたセミ、コオロギなど30種類を販売する。

 素揚げは薄い塩味で食感はエビに近く、お酒のおつまみにちょうど良い。価格は600~2580円で、人気が高いのはタランチュラ(2280円)。商品の製造が追いつかず、入荷待ちも多いという。

 昆虫食については、2013年、国連食糧農業機関(FAO)が食糧問題の解決策として推奨する報告書を公表。タンパク質が豊富で栄養価が高い食材として注目を集め、全国各地で自販機を設置する動きが広がる。

 金見さんは「国際交流の盛んな三沢市であれば、外国人などに幅広く受け入れられると思った」と狙いを語り「見た目で抵抗はあるかもしれないけれども、安全安心なのは間違いなし。新しい食の選択肢だと思って口にしてもらえたら」と話している。

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