携帯圏外、まるで隠れ家 十二湖畔にそば店開業

東京からUターンし、静かな湖畔で手打ちそば店を開く秋穂さん

 世界自然遺産白神山地の麓にある青森県深浦町の十二湖畔で、東京から帰郷した秋穂享子(こうこ)さん(30)が15日、手打ちそば店を開業させる。携帯電話は圏外で、静かな隠れ家のような茶屋をイメージ。狩猟免許を持っており、今後、クマ肉など「ジビエ」でも行楽客をもてなすという。

 秋穂さんは東京の短大を卒業後、保育園や飲食店で栄養士や調理師として働き、そばの奥深さに出合った。「開店して、人口減が進む故郷を少しでも元気にしたい」と、4年ほど店で経験を積んで2021年2月にUターン。起業・移住に関する県や町の補助金を活用し、周囲の協力で旧「末丸旅館」を改装するなど準備を進めてきた。

 店は、十二湖・33湖沼の一つ「八景の池」に臨み、湖上につくられた大広間もある。「やっと店が始まる。十二湖に興味を持ちながら足を運んでいない人も訪れてくれたら」と秋穂さん。将来的には美容師や整体師、染め物職人らが短期滞在し開業できる場にしたい-と夢を膨らませる。開店前に駆けつけた吉田満町長は「行政頼みではなく、民間の起業による地域づくりで頼もしい」と期待した。

 店名は「そばいろ茶屋」。ざるそば(税込み850円)のほか、深浦産のサーモンやマグロなどの小鉢が2品付く日替わりセットもある。営業時間は午前11時から午後5時まで(金曜は午後8時まで)。不定休。全16席で、大広間や個室の予約可能。営業期間は4~11月末で、通行止めとなる冬季は休店する。問い合わせは同茶屋(電話0173-77-2226、25日以降開通)へ。

湖畔で味わえる手打ちそば。小鉢付きの日替わりセットや旬の天ぷらもある

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