大震災11年、八戸市庁で被害伝える写真展

東日本大震災の津波被害の状況を撮影した写真を見る市民=八戸市庁本館1階市民ホール

 青森県八戸市は、2011年の東日本大震災で同市沿岸部を襲った津波や被害状況を伝える写真展を市庁本館と別館の1階市民ホールで開いている。15日まで。

 市民や市職員が撮影した写真のほか、市内の企業などから提供を受けた計102点を展示。猛烈な勢いで蕪島に押し寄せる津波、浸水し損壊した建物、津波に流されて家の塀などに乗り上げた車、避難所の様子など、当時の様子を記録した写真が並ぶ。また津波被害を受けた直後の写真と、同じ場所の現在の写真を並べて展示し、復興状況を伝えている。

 8日、市庁本館で展示を見た同市の中田瑞枝さん(51)は「市内の被害の様子を写真で見るのは初めて。知人が津波で車が流されたと聞いたけれど、こんな状況だったんだ」と驚き、「当時のことを忘れては駄目ですね」と11年前に思いを巡らせていた。

 市防災危機管理課の釜石聖良主事は「写真を見て当時を思い出し、日頃の災害への備えを見直すきっかけにしてほしい。当時を知らない若い世代にも、震災について認識を深めてもらえたら」と語った。

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