老舗のつくだ煮で冷凍おにぎり 3月3日発売

芝崎社長と3種類の冷凍おにぎり「佃煮屋さんのごちそうおにぎり」

 青森県七戸町の冷凍食品メーカー「LOCO・SIKI(ロコ・シキ)」(芝崎壽一郎社長)は、東北町の老舗「しんどうの佃(つくだ)煮」(進藤光子代表)のつくだ煮と、県産ブランド米「青天の霹靂(へきれき)」を使った冷凍おにぎり「佃煮屋さんのごちそうおにぎり」を開発した。3月3日から十和田市の商業施設「365(さんろくご)」で販売を始めるほか、都内のデパートや冷凍自販機、県内の道の駅での販売を計画している。

 商品開発は、芝崎社長が1882(明治15)年創業のしんどうの佃煮による伝統の技術や丁寧な仕事ぶり、つくだ煮の深い味わいにほれ込んだのがきっかけ。「店の歴史や味付け、こだわりを守りながら、つくだ煮になじみがない世代にも味わってもらえる新しい発想の商品をつくりたい」と、協力を得た。

 県内事業者による冷凍食品の開発を支援する県の事業を活用し、出来たてのおいしさを保存できる瞬間凍結技術「スーパーフローズン製法」を駆使。昨年秋から開発に取り組み、今月完成した。

 化学調味料や保存料を使わず、具材の味を引き立てるさっぱりとした味わいが特徴。具材として、小川原湖のワカサギ、陸奥湾のホタテ、県産のちりめんを使った3種類あり、同じ具材のおにぎりが3個(1個80グラム)入って1袋600円(税抜き)。まっしぐらを使ったおにぎりの販売も予定しているという。

 しんどうの佃煮の大北礼子取締役は「つくだ煮には炊きたてのご飯が一番合うと思っている。今回の商品は今の時代にマッチした形で、実現できた。声を掛けていただき、感謝しかない」と話した。

 芝崎社長は「お子さまにもおいしく、安心して食べてもらえる。青森県の魅力を発信する新たな名産品となってほしい」と期待した。

 3月5、6の両日には「365」で発売イベントを開く。

陸奥湾のホタテを使ったつくだ煮を製造するつくだ煮職人=18日、東北町

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