芦野公園駅で始まったライトアップ企画

 津軽鉄道(澤田長二郎社長)は新型コロナウイルスで厳しい状況が続く沿線地域活性化に向け、地域団体や企業と協力した新たな取り組み「津鉄と地域100年プロジェクト」を立ち上げた。23日夜には、プロジェクトの目玉となる芦野公園駅(青森県五所川原市)のライトアップが始まった。来年2月末まで10以上の催しを展開し、新たな“奥津軽ファン”獲得を目指す。

 プロジェクトは観光庁の「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業(交通連携型)」の採択を受け、津鉄や企業組合でる・そーれ、津鉄サポーターズクラブ、旅行・デザイン業といった県内外の事業者などでつくる実行委員会が企画した。

 同日、桜の名所として知られる芦野公園駅周辺がライトアップされた。ホームや線路沿いに植樹された桜の木をピンク色の発光ダイオード(LED)投光器50基で照らし、「冬に咲く桜」を演出した。来年2月20日まで毎日、午後4~9時に実施する。今後、ライトアップを観賞するための特別列車も運行する。

 このほか、バルーンアーティストによるパフォーマンス、車内に電飾を取り付けた「チカチカ☆ビガビガ列車」の運行、津軽五所川原駅の待合室をリノベーションする企画なども予定している。多くの人が参加できるように各イベントは複数回開催し、期間も最長で2カ月間ほどに設定した。

 津鉄はこれまで単発のイベントが多かったが、澤田社長は「今回は関係団体が一体感を持ち、継続的にイベントを開く。地域力を結集し、新しい発想で地域を盛り上げたい」と語る。

 イベント詳細は同プロジェクトのホームページ(https://www.tsutetsu100.com/)で随時公開する。

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