清水寺観音堂 かやぶき屋根ふき替え/八戸

かやぶき屋根のふき替え工事が完了した「清水寺観音堂」

 青森県内最古の木造建築で国重要文化財に指定されている八戸市是川の「清水寺(せいすいじ)観音堂」で、約40年ぶりに行われていたかやぶき屋根のふき替え工事が完了した。きれいに整えられた美しい屋根の姿が訪れた人の目を引いている。

 清水寺観音堂は1581(天正9)年に建立。鎌倉時代に中国から伝わった禅宗様(ぜんしゅうよう)という建築様式を主体に造られている。何度か改修され、1982~83年には老朽化した当時の建物の解体復元工事を実施。数年前から屋根の劣化が著しくなり、清水寺が市教委と協議し文化庁の補助金の交付を受けて2020年度から保存修理事業を進めてきた。総事業費は約3500万円。

 ふき替えはかやぶき屋根工事の技術を持つ宮城県石巻市の業者が担当し、今年6月から行ってきた。屋根の頂上部分に土の付いた芝を載せ、土の重みと芝の根で屋根材を固定させる「芝棟(しばむね)作り」となっている。

 清水寺の野沢秀明住職は「高い技術によって屋根がきれいな姿に戻り、感動した。気持ちを新たにこの貴重な文化財を守っていきたい」と話していた。

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